- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【1月米住宅着工、許可件数】着工件数は、上方修正された前月から減少も、許可件数は増加しており、住宅市場の回復は持続。
2017年02月17日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:住宅着工件数は前月から減少、市場予想は上回る
2.結果の評価:住宅着工件数の回復は当面持続
1月住宅着工件数の伸びは、前月比▲2.6%(前月:+11.3%)と2桁増加となった前月から減少に転じた。前年同月比は、+10.5%(前月:+10.3%)と2ヵ月連続の2桁増加となった(図表3)。
また、住宅着工件数(前月比)を戸建てと集合住宅に分けてみると、戸建てが+1.9%(前月:▲2.2%)と3ヵ月ぶりにプラスに転じた一方、集合住宅は▲10.2%(前月:+45.8%)と前月の大幅増加の反動もあってマイナスに転じた。
一方、住宅着工件数(前月比)の地域別寄与度は、北東部が+4.0%ポイント(前月:+0.8%ポイント)と前月から上昇したほか、西部が+9.0%ポイント(前月:▲0.7%ポイント)とプラスに転じた。しかしながら、中西部が▲3.2%ポイント(前月:+1.3%ポイント)、西部も▲12.4%ポイント(前月:+9.9%ポイント)となり、住宅着工を押下げた(図表4)。
また、住宅着工件数(前月比)を戸建てと集合住宅に分けてみると、戸建てが+1.9%(前月:▲2.2%)と3ヵ月ぶりにプラスに転じた一方、集合住宅は▲10.2%(前月:+45.8%)と前月の大幅増加の反動もあってマイナスに転じた。
一方、住宅着工件数(前月比)の地域別寄与度は、北東部が+4.0%ポイント(前月:+0.8%ポイント)と前月から上昇したほか、西部が+9.0%ポイント(前月:▲0.7%ポイント)とプラスに転じた。しかしながら、中西部が▲3.2%ポイント(前月:+1.3%ポイント)、西部も▲12.4%ポイント(前月:+9.9%ポイント)となり、住宅着工を押下げた(図表4)。
これまでみたように、住宅着工件数は前月から予想外に低下したものの、前月が上方修正された影響が大きい。一方、住宅着工許可件数は回復が持続していることから、2月以降の住宅着工件数も回復が続くとみられる。
昨年11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、住宅ローン金利が大幅に上昇しており、住宅市場への影響が懸念されたが、雇用が順調に増加する中で消費者センチメントが高水準を維持していることもあって、現状では金利上昇の影響は限定的とみられる。
昨年11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、住宅ローン金利が大幅に上昇しており、住宅市場への影響が懸念されたが、雇用が順調に増加する中で消費者センチメントが高水準を維持していることもあって、現状では金利上昇の影響は限定的とみられる。
(2017年02月17日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/19 | 米住宅着工・許可件数(25年2月)-着工件数(前月比)は悪天候から回復し、前月から大幅増加、市場予想も上回る | 窪谷 浩 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/10 | 米国経済の見通し-25年初から関税政策をはじめ、経済政策は混沌の極み。景気後退回避を予想もリスクは上昇 | 窪谷 浩 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/03/10 | 米雇用統計(25年2月)-非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったほか、失業率は横這い予想に反して上昇 | 窪谷 浩 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/03 | 米個人所得・消費支出(25年1月)-特殊要因で個人所得(前月比)は1年ぶりの上昇となった一方、個人消費は市場予想を下回る | 窪谷 浩 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年03月19日
日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント低下の12と予想、トランプ関税の影響度に注目 -
2025年03月19日
孤独・孤立対策の推進で必要な手立ては?-自治体は既存の資源や仕組みの活用を、多様な場づくりに向けて民間の役割も重要に -
2025年03月19日
マンションと大規模修繕(6)-中古マンション購入時には修繕・管理情報の確認・理解が大切に -
2025年03月19日
貿易統計25年2月-関税引き上げ前の駆け込みもあり、貿易収支(季節調整値)が黒字に -
2025年03月19日
米住宅着工・許可件数(25年2月)-着工件数(前月比)は悪天候から回復し、前月から大幅増加、市場予想も上回る
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【【1月米住宅着工、許可件数】着工件数は、上方修正された前月から減少も、許可件数は増加しており、住宅市場の回復は持続。】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【1月米住宅着工、許可件数】着工件数は、上方修正された前月から減少も、許可件数は増加しており、住宅市場の回復は持続。のレポート Topへ