- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 企業物価指数(2013年3月)~8ヶ月ぶりに前年比で下落幅が拡大
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・企業物価指数は前月比で4ヶ月連続の上昇
・交易条件は4ヶ月連続で悪化
・消費財は8ヶ月連続で上昇
■introduction
4月11日に日本銀行から発表された企業物価指数によると、2013年3月の国内企業物価は前年比▲0.5%と12ヶ月連続で下落し、2月の同▲0.1%から下落幅が拡大した。しかし、対前月比では0.1%と4ヶ月連続で上昇した。
国内企業物価(前年比)の下落幅が大幅に拡大した要因としては、為替・海外市況連動型の寄与度が6ヶ月連続のプラスとなったものの、プラス幅が大幅に縮小したことがある。円安の進行に伴い輸入物価が大幅に上昇していることで、指数の水準自体は2月よりも更に高くなっているものの、国際商品市況の上昇に伴い2012年3月の水準が高かったため、前年比での寄与度が2月よりも大幅に低下した。
今後は(1)海外経済が回復していくことで、国際商品市況も上昇していくことが見込まれること、(2)貿易赤字の恒常化、安倍政権による更なる金融緩和への期待感などから円安基調が続くとみられること、から国内企業物価は前月比で上昇が続き、夏頃までには前年比でもプラスに転じるだろう。
(2013年04月11日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
押久保 直也のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/09/17 | ニッセイ景況アンケート調査結果-2014年度上期調査 | 押久保 直也 | ニッセイ景況アンケート |
2014/05/13 | 「男性不況」下の専業主婦願望~理想と現実のギャップ | 押久保 直也 | 研究員の眼 |
2014/03/12 | 企業物価指数(2014年2月)~8ヶ月ぶりに前年比1%台の上昇率へ縮小 | 押久保 直也 | 経済・金融フラッシュ |
2014/03/11 | 景気ウォッチャー調査14年2月~消費税増税懸念から先行き判断DIは大幅な低下 | 押久保 直也 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年04月18日
ECB政策理事会-トランプ関税を受け6会合連続の利下げ決定 -
2025年04月18日
トランプ関税へのアプローチ-日EUの相違点・共通点 -
2025年04月18日
金融セクターにおけるリスクと脆弱性(欧州 2025春)-ESAの合同報告書より。地政学的リスクとサイバーリスクに重点。 -
2025年04月18日
トランプ関税発の円高は止まるか?~マーケット・カルテ5月号 -
2025年04月18日
「未定」が広がるのか、それとも見通しを示すのか?~関税政策と企業の開示姿勢~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【企業物価指数(2013年3月)~8ヶ月ぶりに前年比で下落幅が拡大】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
企業物価指数(2013年3月)~8ヶ月ぶりに前年比で下落幅が拡大のレポート Topへ