- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- ドイツ経済の現状と財政事情
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■intrduction
景気の現状とifo指数
(1)景気の現状
ドイツ経済の減速は98年から始まり、99年上期にも輸出減少、在庫圧縮、生産縮小による企業部門の調整が続いたため、4-6月期の実質GDPは前期比0%と低迷した。低金利と物価安定により実質所得の増加から個人消費が辛うじて景気を下支えしたものの、外需は弱く、企業の慎重な投資姿勢を背景に設備投資も鈍化した。政府支出はコソボ紛争による国防支出の増加等から少し伸びたものの、景気全体を牽引する力はなかった。
特に、輸出減少は直間接的なマイナスの影響が大きく景気低迷の主因となった。ドイツの輸出構造は、(1)域外輸出のウェイトが44%と高く、特に東欧・アジアへの依存も大きい(イタリアも同様)、(2)米・仏と比べて変動の大きい財の比重も86%と高いため、日本を含むアジア経済の低迷、ロシア・南米市場の混乱に影響されやすい。
しかし、99年6月頃からアジア・日本経済の回復、東欧・南米市場の安定などを背景に、ようやくこれら地域向けの輸出が増加に転じ、輸出回復が鮮明になってきた。
(1999年11月01日「経済調査レポート」)
李 世勲
李 世勲のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2000/09/01 | 再燃した韓国最大財閥“現代”の流動性危機 | 李 世勲 | 経済調査レポート |
2000/06/01 | 韓国経済の構造改革の成果と課題 | 李 世勲 | 経済調査レポート |
2000/05/25 | 韓国経済の構造改革の成果と課題 | 李 世勲 | 基礎研マンスリー |
2000/01/25 | アジア経済の回復 | 李 世勲 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年03月18日
長期投資の対象、何が良いのか-S&P500、ナスダック100、先進国株式型で良かった -
2025年03月18日
中国で求められる、働きやすく、子育てしやすい社会の整備【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(68) -
2025年03月18日
グリーン車から考える日本の格差-より多くの人が快適さを享受できる社会へ- -
2025年03月18日
気候変動:アクチュアリースキルの活用-「プラネタリー・ソルベンシー」の枠組みに根差したリスク管理とは? -
2025年03月18日
EUがIRRD(保険再建・破綻処理指令)を最終化-業界団体は負担の軽減とルールの明確化等を要求-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【ドイツ経済の現状と財政事情】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ドイツ経済の現状と財政事情のレポート Topへ