2022年02月09日

硬貨の流通高が10年ぶりの前年割れに~預け入れ手数料導入前の駆け込みか?

経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志

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■要旨

日銀より2月7日に公表された「通貨流通高」によれば、今年1月の貨幣(以下、「硬貨」と表記)流通高 は前年比0.1%減と前年の水準を下回った。硬貨の流通高が前年割れとなったのは、2012年5月以来、約10年ぶりのことだ。昨年6月までは前年比で2%前後の高い伸びを維持していたのだが、7月以降、伸び率が急速に低下した。その動向と背景、今後の注目点について考察する。

■目次

1――硬貨流通高が約10年ぶりの前年割れに
  1|詳細・・・100円玉以下は全て前年割れに
  2|背景・・・キャッシュレス化、ゆうちょ銀預入れ手数料導入前の駆け込み入金か?
2――今後の注目点・・・貯金箱離れ、キャッシュレス化が加速か
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経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴
  • ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
    ・ 2007年 日本経済研究センター派遣
    ・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
    ・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

    ・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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