2020年07月01日

欧州保険会社が2019年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)を公表(1)-全体的な状況報告-

保険研究部 研究理事   中村 亮一

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■要旨

欧州の保険会社各社が4月から6月にかけて、単体及びグループベースのSFCR(Solvency and Financial Condition Report:ソルベンシー財務状況報告書)を公表している。これは、2016年にソルベンシーII制度が導入されて以来、4 回目となる対外公表されるソルベンシーと財務状況に関する詳細な報告書となっている。

これらの報告書については、これまでの4年間も保険年金フォーカス等で報告してきた。例えば2018年のSFCRについては、保険年金フォーカス「欧州保険会社が2018年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)を公表(1)~(4)」(2019.7.1~2019.7.22)及び基礎研レポート「欧州保険会社の内部モデルの適用状況(標準式との差異)-2018年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)からのリスクカテゴリ毎の差異説明の報告-」(2019.7.29)(以下、「以前のレポート」と呼ぶ)で報告した。

各社が公表した2019年のSFCRについては、まずは、保険年金フォーカス「新型コロナウイルスの感染拡大が保険会社に与える影響(3)」(2020.6.15)において、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が保険会社に与える影響に関してのSFCRにおける記述内容に絞って紹介した。

今後複数回のレポートで、それ以外のSFCRの概要について報告していくが、まずは、今回のレポートでは、SFCRの全体的な状況について報告する。次回以降のレポートで、欧州大手保険グループのSFCRから一部の項目(長期保証措置と移行措置の適用による影響、内部モデルと標準式の差異等)を抜粋して報告する。

■目次

1―はじめに
2―SFCR(ソルベンシー財務状況報告書)とは
  1|SFCRとは
  2|SFCRの内容
  3|SFCRの開示
  4|SFCRの開示スケジュール
3―2019年のSFCRの全体的な状況
  1|公表時期(単体及びグループのSFCR)
  2|ボリューム(ページ数)
  3|使用言語
  4|QRTsの取扱
  5|独立監査人による監査報告書
  6|その他
4―2020年のソルベンシーIIレビューにおけるSFCR改正の動き
5―まとめ
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保険研究部   研究理事

中村 亮一 (なかむら りょういち)

研究・専門分野
保険会計・計理

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