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オフィス市況は好調維持。REIT市場は年初来高値圏で推移ー不動産クォータリー・レビュー2019 年第2 四半期
基礎研REPORT(冊子版)9月号

金融研究部 不動産調査室長 岩佐 浩人
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1―経済動向と住宅市場
2―地価動向
3―不動産サブセクターの動向
商業動態統計によると、第2四半期の小売販売額(既存店、前年同期比)は百貨店が▲1.3%、スーパーが▲0.7%、コンビニエンスストアが1.0%となった。百貨店・スーパーは衣料品の売上が低調であった。
2019年上期の訪日外国人客数は前年同期比4.6%増加の1,663万人となったが、増加率は鈍化傾向にある。なかでも全体の約23%を占める韓国の減少(▲3.8%)が目立つ。政府目標である「2020年4,000万人」を達成するには今後年率+16%の伸びが必要となる。一方、2019年上期の延べ宿泊者数は4.3%増加し、このうち外国人が+13.6%、日本人が+2.3%となった。外国人の宿泊数が訪日客数の伸びを上回ったことに加えて、GW10連休の効果から日本人の宿泊数が増加したこともプラスに寄与した。STR社によると、全国のホテル稼働率(2019年上期)は82.1%と引き続き高い水準を維持している。また、平均客室単価は2.5%上昇したが、ホテルの新規供給が多い大阪・京都では下落するなどエリア間で格差も見られる[図表7]。
4―J -REIT(不動産投信)市場
7月に入り、東証REIT指数は一段と上昇し、節目となる2000ポイントの大台を2007年12月以来、11年7カ月ぶりに回復した。今回の上昇スピードは過去の上昇局面と比べて緩やかであるため過熱感に乏しく、割高感も強まっていない。ただし、株式市場の動向や海外景気の減速など外部環境に不透明感もあり、今後は市場ファンダメンタルズに沿った落ち着いた値動きが望まれる。
(2019年09月06日「基礎研マンスリー」)
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03-3512-1858
- 【職歴】
1993年 日本生命保険相互会社入社
2005年 ニッセイ基礎研究所
2019年4月より現職
【加入団体等】
・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員
岩佐 浩人のレポート
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