2019年07月29日

投資信託の信託報酬とリスク・リターンの分析(3)~信託報酬とパフォーマンスの関係にみられる特徴~

金融研究部 准主任研究員・ESG推進室兼任 原田 哲志

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■要旨

投資信託を通じて投資を行う際に支払う信託報酬はどれだけ収益の獲得に結びついているのだろうか。本稿では個別の投資信託の超過収益率とトラッキングエラー、信託報酬の分布をもとにこれらの関係を調べた。

この結果、インデックスファンドについては、信託報酬控除前のパフォーマンスに大きな差は生じないため、インデックスファンドに投資する場合、信託報酬がなるべく低く、残高の大きいファンドを選択すべきだと思われる。

また、アクティブファンドについては、必ずしも高い信託報酬が優れたパフォーマンスの獲得につながらないことが示唆されると共に、効率よく超過収益率を獲得することが難しいことが分かった。ファンドの選択においては、超過収益率の高低だけでなく、運用方針に沿った適切なリスクテイクが行われているか、確認する必要がある。

■目次

1―――はじめに
2―――インデックスファンドの信託報酬とパフォーマンスの関係
3―――アクティブファンドの信託報酬とパフォーマンスの関係
4―――最後に
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金融研究部   准主任研究員・ESG推進室兼任

原田 哲志 (はらだ さとし)

研究・専門分野
資産運用、オルタナティブ投資

経歴
  • 【職歴】
    2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
         大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
    2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)

    【加入団体等】
     ・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
     ・修士(工学)

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