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 - 【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~13年1月以来の二桁増を記録
 
2017年01月10日
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                                                                        タイの16年11月の輸出額は前年同月比10.2%増(前月:同4.2%減)と上昇し、2ヵ月ぶりのプラスとなった。16年以降、輸出の伸びは上下に大きく振れているものの、金額ベースでは緩やかな増加傾向が続いている。一方、輸入額は前年同月比3.0%増と、前月の同6.5%増から低下した。結果、貿易収支は15.4億ドルの黒字(前月から12.9億ドル増加)と、19ヵ月連続の黒字となった(図表3)。
輸出を品目別に見ると、全体の約8割を占める主要工業製品は同9.8%増(前月:同2.7%減)と2ヵ月ぶりのプラスとなった(図表4)。機械・装置(同25.2%増)や電子製品・部品(同5.6%増)、家電製品(同5.8%増)、自動車・部品(同5.9%増)など幅広い品目が増加した。また鉱業・燃料は同9.4%増(前月:同22.1%減)と、石油製品を中心に大きく上昇し、2年2ヵ月ぶりのプラスとなった。さらに、農産品・加工品は同12.2%増(前月:同6.5%減)と、中国の農産物需要の増加を受けてコメ(同25.9%増)やゴム(同15.6%増)を中心に上昇し、2ヵ月ぶりのプラスとなった。
            輸出を品目別に見ると、全体の約8割を占める主要工業製品は同9.8%増(前月:同2.7%減)と2ヵ月ぶりのプラスとなった(図表4)。機械・装置(同25.2%増)や電子製品・部品(同5.6%増)、家電製品(同5.8%増)、自動車・部品(同5.9%増)など幅広い品目が増加した。また鉱業・燃料は同9.4%増(前月:同22.1%減)と、石油製品を中心に大きく上昇し、2年2ヵ月ぶりのプラスとなった。さらに、農産品・加工品は同12.2%増(前月:同6.5%減)と、中国の農産物需要の増加を受けてコメ(同25.9%増)やゴム(同15.6%増)を中心に上昇し、2ヵ月ぶりのプラスとなった。
                                                                        マレーシアの16年11月の輸出額は前年同月比7.5%増(前月:同6.9%減)と上昇した。輸出の伸び率は16年初に資源価格が上昇に転じてから緩やかに持ち直しており、足元では底打ちの動きがみられる。一方、輸入額は前年同月比10.6%増と、前月の同4.8%減から上昇した。結果、貿易収支は20.9億ドルの黒字と、前月から2.5億ドル黒字が縮小した(図表5)。
輸出を品目別に見ると、全体の約4割を占める機械・輸送用機器は同13.5%増(前月:同0.4%増)と主力の電気・電子製品を中心に上昇し、2014年4月以来の二桁増を記録した(図表6)。また動植物性油脂も同27.6%増(前月:同5.7%増)と、パーム油・同製品を中心に大きく上昇した。鉱物性燃料は同13.2%減となり、依然として原油・天然ガスを中心に減少傾向が続いているものの、前月の同21.5%減からマイナス幅が縮小した。また製造品も同4.0%減(前月:同28.3%減)と、アパレルやゴム手袋を中心にマイナス幅が縮小した。
            輸出を品目別に見ると、全体の約4割を占める機械・輸送用機器は同13.5%増(前月:同0.4%増)と主力の電気・電子製品を中心に上昇し、2014年4月以来の二桁増を記録した(図表6)。また動植物性油脂も同27.6%増(前月:同5.7%増)と、パーム油・同製品を中心に大きく上昇した。鉱物性燃料は同13.2%減となり、依然として原油・天然ガスを中心に減少傾向が続いているものの、前月の同21.5%減からマイナス幅が縮小した。また製造品も同4.0%減(前月:同28.3%減)と、アパレルやゴム手袋を中心にマイナス幅が縮小した。
                                                                        インドネシアの16年11月の輸出額は前年同月比21.3%増(前月:同5.1%増)と大きく上昇し、14年8月以来の二桁増を記録した。輸出は16年から緩やかに持ち直すなか、足元ではコモディティ価格の上昇も追い風となっていることが11月の急伸に繋がった。一方、輸入額は前年同月比9.9%増と、前月の同3.6%増から上昇した。結果、貿易収支は8.4億ドルの黒字と、前月から4.0億ドル黒字が縮小した(図表8)。
輸出を品目別に見ると、それぞれ全体の1割強を占める石油ガスが同26.3%減(前月:同23.5%減)と引き続き全体の重石となる一方、製造品が同26.0%増(前月:同5.8%増)とパーム油を中心に上昇した(図表7)。また鉱業製品は同50.1%増と、高水準だった前月(同29.8%増)から一段と上昇した。さらに農産品も同25.1%増と、前月(同15.9%増)から一段と上昇し、2ヵ月連続の二桁増を記録した。
            輸出を品目別に見ると、それぞれ全体の1割強を占める石油ガスが同26.3%減(前月:同23.5%減)と引き続き全体の重石となる一方、製造品が同26.0%増(前月:同5.8%増)とパーム油を中心に上昇した(図表7)。また鉱業製品は同50.1%増と、高水準だった前月(同29.8%増)から一段と上昇した。さらに農産品も同25.1%増と、前月(同15.9%増)から一段と上昇し、2ヵ月連続の二桁増を記録した。
(2017年01月10日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
                            - 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職 
斉藤 誠のレポート
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