- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経営・ビジネス >
- 福利厚生 >
- 年金が機能を発揮するには~日本の企業年金は、ほとんど年金でないかもしれない~
年金が機能を発揮するには~日本の企業年金は、ほとんど年金でないかもしれない~
 
                                                金融研究部 常務取締役 研究理事 兼 年金総合リサーチセンター長 兼 サステナビリティ投資推進室長 德島 勝幸
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
退職一時金の分割給付という形で制度がスタートした日本の企業年金は、現在でも、大企業中心にしか普及していない。従業員ベースでの企業年金カバー率は、4割前後しかないと考えられている。一方、退職一時金については、企業規模を問わず、ほぼ3分の2の企業が制度を有している。ところが、企業年金の受給実態を見ると、せっかくの年金を一時金として受取っている例が多い。ローンの返済やバカンス等といった実際の資金ニーズがある他、早期の受取りを選好するといった行動ファイナンスに説明を求めることも出来るだろう。しかし、一時金を選択する最大の要因は、年金と一時金との税制の差にある可能性がある。一時金として受取った場合には、退職所得として扱われるために、ほとんど課税されないのである。公的年金への期待が低下する中、企業年金を年金として受取ることを促すような税制の見直しが必要ではないだろうか。
(2015年02月17日「保険・年金フォーカス」)
 
                                        03-3512-1845
- 【職歴】
 ・1986年 日本生命保険相互会社入社
 ・1991年 ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA
 ・2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社に出向
 ・2008年 ニッセイ基礎研究所へ
 ・2025年4月より現職
 【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会検定会員
 ・日本ファイナンス学会
 ・証券経済学会
 ・日本金融学会
 ・日本経営財務研究学会
德島 勝幸のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 | 
|---|---|---|---|
| 2025/07/03 | アクティブ運用かパッシブ運用か | 德島 勝幸 | ニッセイ年金ストラテジー | 
| 2025/05/09 | ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~ | 德島 勝幸 | 基礎研レター | 
| 2024/07/03 | 見直しを迫られる国内債券パッシブ運用 | 德島 勝幸 | ニッセイ年金ストラテジー | 
| 2024/06/07 | アセットオーナー・プリンシプルへの期待-資産運用高度化の要 | 德島 勝幸 | 基礎研マンスリー | 
新着記事
- 
                2025年11月04日 
 今週のレポート・コラムまとめ【10/28-10/31発行分】
- 
                2025年10月31日 
 交流を広げるだけでは届かない-関係人口・二地域居住に求められる「心の安全・安心」と今後の道筋
- 
                2025年10月31日 
 ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定
- 
                2025年10月31日 
 2025年7-9月期の実質GDP~前期比▲0.7%(年率▲2.7%)を予測~
- 
                2025年10月31日 
 保険型投資商品の特徴を理解すること(欧州)-欧州保険協会の解説文書
お知らせ
- 
                        2025年07月01日 News Release 
- 
                        2025年06月06日 News Release 
- 
                        2025年04月02日 News Release 
【年金が機能を発揮するには~日本の企業年金は、ほとんど年金でないかもしれない~】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
年金が機能を発揮するには~日本の企業年金は、ほとんど年金でないかもしれない~のレポート Topへ 
            




 
                     
                    
 経済 のレポート
経済 のレポート 
                                     
                                     
                                     
                                    
 
                                             
                         
                         
                        
 
            
 
                     
					


