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- 景気ウォッチャー調査13年12月~現状判断DI、先行き判断DIともに好調を維持
■見出し
・現状判断DIは2ヶ月連続で上昇
・先行き判断DIは4ヶ月ぶりの低下
■introduction
1月14日に内閣府から発表された2013年12月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状判断DIは55.7となり、前月を2.2ポイント上回り2ヶ月連続で上昇した。7月調査から参考系列として公表されている季節調整値の現状判断DIは56.9となり、前月から横ばいとなっている。
項目別に見てみると、家計動向関連は、53.1と前月を1.8ポイント上回った。これは(1)「高額品、自動車、家電を中心に消費税増税前の駆け込み需要がみられること」(2)「年末商戦が好調だったこと」などが影響していると考えられる。
企業動向関連は、60.4と前月を4.1ポイント上回った。これは建設業を中心に政策効果による受注の増加がみられた影響と思われる。
雇用関連は、62.5と前月を1.2ポイント上回った。これは個人消費関連の業種を中心に求人が好調なことが影響しているとみられる。
景気の先行き判断DIは54.7となり、前月を0.1ポイント下回り4ヶ月ぶりに低下したものの、高水準を維持している。また、季節調整値の先行き判断DIは57.4となり、前月を1.3ポイント下回り4ヶ月ぶりに低下したものの、高水準を維持している。
項目別に見てみると、家計動向関連は、53.4と前月を0.4ポイント下回った。これは消費税増税前の耐久財への駆け込み需要が飲食業を中心としたサービス業への需要に悪影響を与えるのではないかと懸念されているためとみられる。
企業動向関連は、56.2と前月を0.7ポイント上回った。これは円安基調に伴う製造業の業績改善や消費税増税前の駆け込み需要が期待されている影響と考えられる。
雇用関連は、60.0と前月を0.3ポイント上回った。これは消費税増税前の駆け込み需要やアベノミクス効果から雇用環境がいっそう改善することが期待されている影響と思われる。
2013年12月の調査では先行き判断DIは4ヶ月ぶりに低下したものの、現状判断DIは2ヶ月連続で上昇しており、共にDIは引き続き高水準で推移している。年末商戦が好調だった上、耐久財を中心とした消費税増税前の駆け込み需要が顕在化していることにより、景況感の改善基調が強まっている。
(2014年01月15日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
押久保 直也のレポート
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