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- 企業物価指数(2013年8月)~2ヶ月連続で前年比は2%を超える上昇率に
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■見出し
・企業物価指数は前年比で5ヶ月連続の上昇
・交易条件は2ヶ月連続で悪化
・消費財は前年比で9ヶ月連続の上昇
■introduction
9月11日に日本銀行から発表された企業物価指数によると、2013年8月の国内企業物価は前年比2.4%と5ヶ月連続で上昇し、7月の同2.3%から上昇幅が小幅拡大した。前年比では、2ヶ月連続で2%を超える高い上昇率となっている。また、対前月比では0.3%と3ヶ月連続で上昇した。
国内企業物価(前年比)が高止まりしている要因としては、機械類の下落幅が縮小しつつある上、為替・海外市況連動型、素材(その他)、鉄鋼・建材関連の上昇幅が数ヶ月前よりも拡大したことがある。円安基調が続く中、昨年8月は78~79円台で推移するなど歴史的な円高水準だったこともあり、為替・海外市況連動型が前年比での上昇に最も寄与した。
今後は(1)海外経済回復に伴う国際商品市況の上昇、(2)国内景気回復持続に伴う需給バランスの改善、(3)貿易赤字の恒常化、米国のQE3縮小に伴う日米金利差の拡大を主因とした円安基調、(4)北海道・東北・四国の3電力会社による9月からの企業向け電力料金の値上げ実施、から国内企業物価(前年比)は更に上昇幅を拡大していくことだろう。
(2013年09月11日「経済・金融フラッシュ」)
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押久保 直也 (おしくぼ なおや)
研究・専門分野
日本経済、財政
押久保 直也のレポート
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