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- 拡大続く上海オフィス市場
- 欧米経済の低迷から中国経済の成長も減速しているが、中国の経済・金融の中心として発展が目覚しい上海では、依然として多国籍企業の進出が続いている。
- 上海の賃貸オフィス市場は発展途上といえ、東京などと比べ市場規模は小さい。しかし近年、ハイグレードなビルが急増し、グレードAビルでは既に東京や香港等と同等の市場規模に成長している。オフィス賃料水準は東京を大きく下回るが、中国経済の成長に伴い、中期的に同水準にまで上昇するとの予想もある。
- 上海中心部は、浦西と浦東に大きく分けられ、浦東の陸家嘴の超高層ビル群は上海を代表するオフィスエリアである。その他の地域でもオフィスエリアは発達しており、最も賃料が高いのは古くからの商業エリアとして繁華性に富む浦西の静安である。最近は周辺のエリアでもハイグレードなオフィスビルが目立つなど、上海のオフィスエリアは拡大が続いている。
- 中国企業が上海に自社ビルを構える例は多いが、賃貸オフィスビルの所有では、香港などアジアの不動産会社の存在感が大きい。プライムオフィスビルの流動性は低く、海外からの長期投資機会は限られているが、中国REITの国内上場を目指す動きもあり、今後、投資市場としての成長も期待できる。
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増宮 守
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(2012年07月02日「不動産投資レポート」)
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