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- 商業販売統計10年12月~小売業は駆け込み需要の反動から、非常に弱い動き
■見出し
・小売業は自動車、薄型テレビの駆け込み需要の反動から、非常に弱い動き
・大型小売店の販売額は3ヵ月ぶりに減少
■introduction
1月28日に経済産業省から公表された10年12月の商業販売統計速報によると、小売業販売額は前年比▲2.0%の12兆7440億円と、前月(同1.5%)から一転、減少した。季節調整済前月比でも▲4.1%の大幅減少となった。
物価変動の影響を除いた実質値(当研究所試算値)では前年比▲2.7%の減少となった。生鮮商品の大幅上昇などにより物価(電力・都市ガス・水道を除く財)が前年比プラスで推移していることから、3ヵ月続けて名目の伸びが実質を上回った。
業種別では、自動車小売業は、9月で終了したエコカー補助金の反動減の影響から前年比▲24.1%と前月(同▲26.6%)に続いて大幅減少となった。機械器具小売業は、12月からのエコポイントの付与半減を受けて11月に薄型テレビなどで駆け込み需要が見られた反動から前年比▲9.4%と、前月(11月:同48.4%)から一転、大幅減少となった。寄与度別では、燃料小売業が0.5%、飲食料品小売業が0.5%小売業販売額を押し上げたものの、自動車小売業が▲2.6%、機械器具小売業が▲0.6%と大きく押し下げた。
(2011年01月28日「経済・金融フラッシュ」)
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