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- 中国の不動産価格:不動産販売価格は前回ピーク超え
■見出し
・主要70都市不動産販売価格は前回ピーク超え
・各省都別には、新たに最高値を更新した都市が増加
■introduction
10月15日に国家統計局が発表した9月の主要70都市の不動産販売価格指数は前年同月比9.1%の上昇、新築住宅価格は同11.3%上昇、中古住宅価格は同6.2%上昇となった(図表-1)。
図表-2は、不動産販売価格の値動きをビジュアルに把握するため、2006年1月を100とし、前月比の変化率を用いて、その後の値動きを推定したグラフである。これを見ると、主要70都市の不動産販売価格は今年5月に一旦ピークを付けた後調整していたが、9月は5月のピークを僅かながら超えて最高値となった。
また、図表-3に示したとおり、9月の販売面積は前年同月比16.6%の増加となった。2009年の相場反発局面では、販売面積が増加に転じた後、数ヵ月のラグを置いて販売価格も上昇に転じており、調整局面を終えた可能性もある。しかし、中国政府は9月末に追加の銀行融資規制を発表、不動産価格抑制に対する一部地方政府の傍観的な姿勢を引き締めていることから、当面は一進一退の調整が続くとみている。
(2010年10月19日「経済・金融フラッシュ」)
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