- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- 10月BOE金融政策委員会:11月の「インフレ報告」を控え様子見
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・11月の「インフレ報告」を控え、予想通り様子見の決定
・改善しつつあるものの、なお厳しい金融情勢
・11月の決定は資産買い取り枠増枠停止が濃厚だが、積み増しの可能性も
■introduction
イングランド銀行(BOE)は7~8日に金融政策委員会(MPC)を開催、決定の内容は大方の予想通り政策金利の0.5%での据え置きと8月に1750億ポンドに拡大した中長期国債等の資産買い取り(量的緩和)枠の維持であった。
景気は前回8月の「インフレ報告」の予測よりも幾分早いペースで持ち直しつつあり、金融機関を対象に融資スタンスなどを聞く「信用状況サーベイ」でも貸出のアベィラビリティー低下、条件の厳格化に歯止めが掛かったことが確認されている。しかし、不良債権の増加、貸出の縮小傾向は続いており、景気悪化と金融機関の損失拡大のスパイラルへの懸念は払拭できない。
11月のMPCでは、政策金利の据え置きと資産買い取り枠の増枠停止決定が濃厚だが、比較的小幅な増枠を決める可能性もある。
(2009年10月09日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/04/18 | トランプ関税へのアプローチ-日EUの相違点・共通点 | 伊藤 さゆり | Weekly エコノミスト・レター |
2025/03/28 | トランプ2.0でEUは変わるか? | 伊藤 さゆり | 研究員の眼 |
2025/03/17 | 欧州経済見通し-緩慢な回復、取り巻く不確実性は大きい | 伊藤 さゆり | Weekly エコノミスト・レター |
2025/03/07 | 始動したトランプ2.0とEU-浮き彫りになった価値共同体の亀裂 | 伊藤 さゆり | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年04月25日
世界人口の動向と生命保険マーケット-生保マーケットにおける「中国の米国超え」は実現するのか- -
2025年04月25日
年金や貯蓄性保険の可能性を引き出す方策の推進(欧州)-貯蓄投資同盟の構想とEIOPA会長の講演録などから -
2025年04月25日
「ほめ曜日」×ご褒美消費-消費の交差点(9) -
2025年04月25日
欧州大手保険グループの2024年の生命保険新契約業績-商品タイプ別・地域別の販売動向・収益性の状況- -
2025年04月25日
若手人材の心を動かす、企業の「社会貢献活動」とは(2)-「行動科学」で考える、パーパスと従業員の自発行動のつなぎ方
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【10月BOE金融政策委員会:11月の「インフレ報告」を控え様子見】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
10月BOE金融政策委員会:11月の「インフレ報告」を控え様子見のレポート Topへ