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2009年05月15日
BIS統計から捉えた欧州の金融危機
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- 統合が進む欧州では、域内における銀行の対外与信が膨らんでいたことから、2008年中の与信の削減が特に目立ち、金融危機のインパクトの大きさがうかがわれる。
- 途上国・新興国向けの与信は、97年のアジア危機を遥かに上回る金額が、極めて短い期間で削減された。地域ごとのばらつきが小さく、一様に削減の圧力に見舞われた点も出し手の銀行側の事情がより強く働いた今回の危機の特徴と言えよう。流出の圧力が一様に働いたのに対して、外貨繰りに行き詰まった国が欧州新興国に集中したのは、外資系銀行の与信への依存度が高く、国際収支構造が脆弱であったためであろう。
- BIS統計で把握できるのは2008年12月末までだが、市場の動きを見る限り、2009年入り後も対外与信の削減傾向は続いたものと思われる。一時期に比べると欧州市場も落ち着きを取り戻しているが、各国中央銀行による潤沢な流動性供給や国際通貨基金(IMF)などの公的な支援に支えられている面は大きいと思われる。
(2009年05月15日「Weekly エコノミスト・レター」)
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