2009年01月09日

1月BOE金融政策委員会:50bpの追加利下げで政策金利は1.5%に

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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■見出し

・声明文では世界経済とイギリス経済に対する厳しい認識を示す
・議事録は今月21日公開、次回MPCでは新たな「インフレ報告」が叩き台に

■introduction

イングランド銀行は7~8日に金融政策委員会(MPC)を開催、50bpの利下げを決めた。10月の緊急利下げからの累計350bpの利下げ幅で政策金利は1.5%とBOE創設以来の低水準となった。
声明文では、世界経済とイギリス経済に対する厳しい認識とインフレ率は一段と鈍化するとの見方を示した上で、「(2.5%という)政策金利の水準では中期的に2%というインフレ目標を下回る大きなリスクが残る」と追加利下げの理由を説明した。
2月4日、5日開催予定の次回のMPCで議論の叩き台となる「インフレ報告」2月号では、前号(11月号)よりもさらに厳しい景気見通しが示され、ゼロ金利政策や量的緩和政策についても議論されることになりそうだ。

(2009年01月09日「経済・金融フラッシュ」)

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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