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- 欧州経済見通し~ 利上げ再開の条件は不透明感の払拭 ~
2007年09月14日
< ユーロ圏: 2007年2.6%、2008年2.3% >
- 4~6月期の成長率は前期比0.3%と低めに留まったが、一時的要因の影響が大きく、輸出、設備投資は堅調、個人消費も持ち直すなど成長の裾野拡大を示した。サーベイ調査も景気はピーク・アウトしたものの、なお底固いことを裏付けている。
- ECBは当初予定していた9月利上げを見送り、追加的資金供給を行った。サブプライム問題に関わる不透明感が後退、市場が正常化すれば、年内にも追加利上げの可能性があるが、市場の不安定な推移が続けば、政策金利の据え置き期間が長引こう。
- 4~6月期の成長率は前期比0.8%で7期に亘り長期平均を上回ってきたが、年後半は内外需ともに減速、成長率は2007年通年は2.9%、2008年は2.4%となろう。
- BOEの政策金利は、2006年8月以来5度の利上げで5.75%とすでに引締めの領域に入っている。過去の利上げが住宅市場に及ぼす影響と、世界的なリスク再評価の動きを見極めるため、政策金利は据え置きが続くと予想する。
(2007年09月14日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
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