2017年01月23日

長期少子化社会に潜む負のループ「赤ちゃんを知らない」子どもたち-未婚化・少子化社会データ検証:「イマジネーション力欠如」への挑戦-

生活研究部 研究員   天野 馨南子

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■要旨

日本において少子化社会が進行していることを知らない人は少ないであろう。
小学生が授業で「日本は少子化だから」などと話す風景も見られるようになってきている。

5年前に比べると様々な場所で様々な人々が少子化について議論をするようになった。

しかしながら、その視点がほぼ「大人の都合」「大人目線」であることに筆者は危機感を感じている。

「母親や父親が困る」「企業が困る」「国や自治体が困る」「高齢者が困る」、そんな大人目線の少子化社会の議論は後をたたない。

合計特殊出生率1.50を切る超少子化社会が20年以上も長期に続く日本において、他ならぬ「子どもたちに」暗い影が忍び寄っていること、誰より「子どもたちが困っている」ことになかなか光が当たらない。

たまに子どもたちのことが語られても、あくまで大人目線の将来の年金負担増や介護負担増問題など「大人を支えるのが大変になる」といったものである。

長期少子化社会の下で、子どもたちの心に静かに広がる影。
それによって夢を叶えられず苦悩してゆく子どもたちが増加しつつある状況。

本稿ではこのような状況をデータを用いて詳らかにし、チルドレン・ファーストの観点から日本の大人たちに今一度、この国の少子化対策を問いかけてみたい。

■目次

はじめに - 少子化社会のもつ少子化トラップから抜け出すために
1――出生率が1.5を切る「きょうだいの赤ちゃん時代を知らない」社会
  1|「大人目線」ではなく、「子ども目線」で考える少子化社会の意味
  2|縮小してゆく 「きょうだい年齢差」
2――「赤ちゃんや子どもとの触れ合い体験」が未婚化を阻止するかもしれない、というデータ
  1|結婚願望・こどもをもつ願望への影響
  2|結婚というライフコース決定への影響
  3|経験は不安緩和の良薬
3――パートナー作りに苦戦する大人たち ― 恋愛行動と赤ちゃんとのふれあい ―
4――おわりに
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生活研究部   研究員

天野 馨南子 (あまの かなこ)

研究・専門分野
少子化対策・女性活躍推進

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