2020年03月25日

EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関するCPを公表(15)-マクロプルーデンス-

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■要旨

ソルベンシーIIに関しては、レビューの第2段階として、ソルベンシーIIの枠組みの見直しが2021年までに行われる予定となっており、その検討が既にスタートしている。欧州委員会は、EIOPA(欧州保険年金監督局)に対して、2019年2月11日に指令2009/138/EC2(ソルベンシーII)のレビューに関する助言要請 を行った。これを受けて、EIOPAが検討を進めていたが、2019年10月15日に、ソルベンシーIIの2020年レビューにおける技術的助言に関するコンサルテーション・ペーパー(以下、「今回のCP」という)を公表 した。

これまで12回のレポートで、今回のCPの具体的内容について報告してきており、前々回までのレポートでLTG(長期保証)措置及び株式リスク措置、さらに技術的準備金に関する内容を報告し、前回のレポートでは、「グループ監督」に関する項目について報告した。

■目次

1―はじめに
2―「マクロプルーデンス」に関する全体像
  1|欧州委員会からの助言要請
  2|関連法規
  3|問題の特定
  4|マクロプルーデンスの政策課題とオプションの概要
3―「マクロプルーデンス」に関する助言内容
  1|システミック・リスクに関する資本追加チャージ
  2|集中臨界値
  3|マクロプルーデンスの観点を含むORSAの使用の拡大
  4|マクロプルーデンスの懸念を考慮したプルーデント・パーソン原則の拡大
  5|プリエンプティブな再建及び破綻処理計画
  6|システミック・リスク管理計画
  7|流動性リスク管理の計画・報告
  8|償還権の一時凍結
  9|その他の措置-マクロプルーデンスの観点からの報告枠組みの強化
4―まとめ
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中村 亮一

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【EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関するCPを公表(15)-マクロプルーデンス-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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