- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 米国大統領の仕掛けた貿易戦争-争いの構造を理解する
2018年07月05日
■要旨
米国発の貿易戦争が熱を帯び始めている。トランプ大統領が就任して以来、燻り続けていた貿易戦争の火種がついに燃え上がり始めた印象だ。各国では、株価が下落して景況感が悪化し、保護主義に対する警戒感が指標に現れ始めている。
今回の貿易戦争は、米国の行動を2つに分けると理解しやすい。2つとはすなわち「中国の覇権を阻む戦い」と「貿易赤字を削減するための戦い」である。米国は、輸入制限措置で中国の長期戦略である「中国製造2025」の品目を狙い撃ちする一方で、鉄鋼・アルミニウム製品や自動車など、同盟国を含む国際社会を相手とした措置も同時に打ち出している。
本レポートでは、中国と国際社会を相手取る米国の2つの貿易戦争の構図を明らかにし、勝者はいないと言われる貿易戦争の影響が濃淡を持って現れることを示している。
■目次
1――見えてきた貿易戦争の構図
2――国際社会が生んだ火種
3――貿易戦争の実態
1|中国の覇権を阻む戦い
2|米国の貿易赤字を削減するための戦い
4――影響を受けるのは
1|中国への影響は最も大きい
2|日本への影響は見た目以上
5――日本が取るべき行動
米国発の貿易戦争が熱を帯び始めている。トランプ大統領が就任して以来、燻り続けていた貿易戦争の火種がついに燃え上がり始めた印象だ。各国では、株価が下落して景況感が悪化し、保護主義に対する警戒感が指標に現れ始めている。
今回の貿易戦争は、米国の行動を2つに分けると理解しやすい。2つとはすなわち「中国の覇権を阻む戦い」と「貿易赤字を削減するための戦い」である。米国は、輸入制限措置で中国の長期戦略である「中国製造2025」の品目を狙い撃ちする一方で、鉄鋼・アルミニウム製品や自動車など、同盟国を含む国際社会を相手とした措置も同時に打ち出している。
本レポートでは、中国と国際社会を相手取る米国の2つの貿易戦争の構図を明らかにし、勝者はいないと言われる貿易戦争の影響が濃淡を持って現れることを示している。
■目次
1――見えてきた貿易戦争の構図
2――国際社会が生んだ火種
3――貿易戦争の実態
1|中国の覇権を阻む戦い
2|米国の貿易赤字を削減するための戦い
4――影響を受けるのは
1|中国への影響は最も大きい
2|日本への影響は見た目以上
5――日本が取るべき行動
03-3512-1790
経歴
- 【職歴】
2011年 日本生命保険相互会社入社
2017年 日本経済研究センター派遣
2018年 ニッセイ基礎研究所へ
2021年より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月02日
米FOMC(24年5月)-予想通り、6会合連続で政策金利を据え置き。量的引締めペースの減速を決定 -
2024年05月01日
ユーロ圏消費者物価(24年4月)-総合指数は横ばい、コア指数は低下 -
2024年05月01日
ユーロ圏GDP(2024年1-3月期)-前期比0.3%、プラス成長に転じる -
2024年05月01日
宿泊旅行統計調査2024年3月~物価高が逆風となり日本人延べ宿泊者数(前年比)は3ヵ月ぶりのマイナス~ -
2024年04月30日
ドイツのリースター年金改革案に思う-終身性と安定性なくして年金制度の手本たりうるか-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【米国大統領の仕掛けた貿易戦争-争いの構造を理解する】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国大統領の仕掛けた貿易戦争-争いの構造を理解するのレポート Topへ