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2018年02月05日
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運用機関評価の時期が近づいてきた。2017 年は世界的に成長株や小型株が高い収益率をあげるなど、アクティブ・マネージャー間の成績格差はなくなっていない。そうした中、運用機関評価・採否のポイントを改めておさらいしておきたい。
第1が適切なベンチマークの付与である。大型株・割安株を投資対象とする運用機関には、それに対応したインデクス(指数)を評価ベンチマークとすれば、運用スタイルの変化を抑え、大型株や割安株の収益率の方が高い環境でも、運用収益を確保できる。
第2が定性評価の重視である。平均以上の成績の確率が50%なら、8ファンドの内1つは、平均以上の成績を3年連続、偶然あげられるはずだ。そこで定性6割、定量4割が評価ウェイトの目安とされてきた。しかし最近は、過去3年の成績が悪かったファンドを選べば、次の3年に高い収益をあげられる、など将来の成績を予測する際、定量評価が役立たないことが改めて注目されている。定量評価の数値は定性評価の参考資料にとどめるべきだろう。
市場全体のインデクスを下回った運用機関を年金基金が責め、運用機関が言い訳をする、その繰り返しだけでは将来のアルファを生み出せる、双方に有益な評価の場はなかなか生まれない。
第1が適切なベンチマークの付与である。大型株・割安株を投資対象とする運用機関には、それに対応したインデクス(指数)を評価ベンチマークとすれば、運用スタイルの変化を抑え、大型株や割安株の収益率の方が高い環境でも、運用収益を確保できる。
第2が定性評価の重視である。平均以上の成績の確率が50%なら、8ファンドの内1つは、平均以上の成績を3年連続、偶然あげられるはずだ。そこで定性6割、定量4割が評価ウェイトの目安とされてきた。しかし最近は、過去3年の成績が悪かったファンドを選べば、次の3年に高い収益をあげられる、など将来の成績を予測する際、定量評価が役立たないことが改めて注目されている。定量評価の数値は定性評価の参考資料にとどめるべきだろう。
市場全体のインデクスを下回った運用機関を年金基金が責め、運用機関が言い訳をする、その繰り返しだけでは将来のアルファを生み出せる、双方に有益な評価の場はなかなか生まれない。
(2018年02月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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