- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【5月米耐久財受注】予想は下回ったが、企業の設備投資期待は剥落せず
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
【要旨】
結果の概要:ヘッドラインは予想を下回ったが、コア資本財は堅調
6月25日、米国商務省が5月の製造業の耐久財出荷・在庫・受注統計を公表した。注目度の高い耐久財受注額は前月比▲1.0%となり、前月改定値(同+0.8%)からマイナスに転じ、市場予想の+0.0%(Bloomberg集計の中央値、以下同様)も下回った。振れの大きい輸送用機器を除いたベースでも前月比▲0.1%となり、前月改定値(同+0.4%)や市場予想(同+0.3%)を下回った。5月は輸送用機器と同じく変動の大きい国防関連が前月比▲25.1%(前月:+32.9%)と大幅マイナスとなったため、これが耐久財受注の落ち込みにつながった。
一方、設備投資の先行指標となる国防および航空を除くコア資本財受注高は前月比+0.7%となり、前月改定値(同▲1.1%)からプラスに転じ、市場予想(同+0.5%)も上回った。コア資本財の受注・出荷を3カ月移動平均で見ると、寒波からの回復が鮮明に見てとれる。
ヘッドラインの耐久財受注伸び率は市場予想を下回ったものの、振れの大きな国防や輸送関連が落ち込んだ影響が大きい。設備投資の回復期待は剥落しておらず、過度の懸念は不要だろう(詳細はPDFを参照)。
(2014年06月26日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/01 | ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/23 | IMF世界経済見通し-トランプ関税で世界成長率は3%割れに | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/18 | ECB政策理事会-トランプ関税を受け6会合連続の利下げ決定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/16 | 英国雇用関連統計(25年3月)-緩やかながらも賃金上昇率の減速傾向が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年05月01日
日本を米国車が走りまわる日-掃除機は「でかくてがさつ」から脱却- -
2025年05月01日
米個人所得・消費支出(25年3月)-個人消費(前月比)が上振れする一方、PCE価格指数(前月比)は総合、コアともに横這い -
2025年05月01日
米GDP(25年1-3月期)-前期比年率▲0.3%と22年1-3月期以来のマイナス、市場予想も下回る -
2025年05月01日
ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 -
2025年04月30日
2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【【5月米耐久財受注】予想は下回ったが、企業の設備投資期待は剥落せず】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【5月米耐久財受注】予想は下回ったが、企業の設備投資期待は剥落せずのレポート Topへ