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日銀短観(9月調査)予測~大企業製造業の業況判断D.I.は3悪化の▲4を予想
経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志
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- 9月短観では、大企業製造業の業況判断D.I.が低下し、景況感の悪化が示されると予想する。前回調査の6月以降、欧州危機が長引く中で海外経済の減速感がますます色濃くなり、市場では円が高止まる一方で原油価格が上昇している。国内についても従来牽引役の一つであったエコカー補助金が終盤で力を失いつつあるなど、国内外を見渡しても景況感を牽引するような要素は殆ど見当たらない。従って、今回の大企業景況感は製造業・非製造業ともにかなり慎重なものになりそうだが、不透明感の強い海外への依存度が高い製造業の悪化幅がやや大き目となるだろう。また、環境悪化への対応力が限られる中小企業の景況感についてはさらに大きく悪化しそうだ。なお、先行きの景況感についても総じて低迷し、とりわけ中小企業ではさらに悪化するだろう。
- 12年度設備投資計画については、ほぼ横ばいに留まると予想。例年9月調査では年度計画が固まってくることに伴って、特に中小企業において設備投資額の上方修正が行われる傾向がある。ただし、今回は景況感の悪化に伴って一部に凍結や先送りの動きが出てきていると考えられるため、例年同時期に比べて上方修正幅はかなり抑制されると見る。
- 注目点は2012年度収益計画だ。前回調査では、全体で辛うじて増収・経常増益見通しとなっていたが、内訳としては「上期減益、下期二桁増益」と下期のV字回復を織り込んでいた。既述の通り現時点において下期の牽引材料がなかなか見当たらない中で、外部環境の悪化を凌いで増収増益シナリオを維持できるか否かが注目される。
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