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- 米国経済見通し~欧州問題、財政の崖等の下ぶれリスクを抱えながらも緩やかな成長を持続
2012年09月11日
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<米国経済の見通し>
- 4-6月期の米経済は欧州債務問題を懸念したリスク回避の動きが強まり減速を見せたものの、7-9月期は持ち直しの動きを見せている。ただし、欧州問題は直ぐに解決する問題ではなく、今後の動向次第では、再び米景気への影響を強めよう。
- 加えて、米国内では「財政の崖」問題への対応が見えないことが景気の先行きを不確かなものとしている。結局の所、問題の解決は短期的に先送りされる可能性が強く、2013年も景気や金融市場に混乱を繰り返すリスクが残されよう。
- 住宅市場等には改善の動きも見られるが、住宅市場や雇用の回復水準は低く、景気や個人消費への抑制的な作用が続くため、米経済は引き続き低めの成長が見込まれる。
- 政策面では、高止まりする失業率の改善に向け、FRBが追加緩和策を講じる可能性が強まっており、引き続き金融政策の動向が注目される。
- 以上により、米経済は下ぶれリスクを抱えながらも、政策的な下支え効果が期待でき、緩やかな成長が続きそうだ。2012年の成長率は2.3%、2013年は2.0%と見込まれる。
(2012年09月11日「Weekly エコノミスト・レター」)
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