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- QE速報:1-3月期の実質GDPは前期比1.0%(年率4.1%)の高成長~実質GDPは震災前の水準を上回る
2012年05月17日
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- 2012年1-3月期の実質GDP成長率は、前期比1.0%(前期比年率4.1%)と3四半期連続のプラス成長となった(当研究所予測4月27日:前期比0.9%、年率3.5%)。
- 個人消費、公的固定資本形成が政策効果などから高い伸びとなったことに加え、10-12月期に大きく落ち込んだ外需が小幅ながら成長率を押し上げたため、潜在成長率を大きく上回る高成長となった。
- 1-3月期のGDP統計は、輸出の持ち直し、個人消費の好調、第3次補正予算の執行に伴う公的固定資本形成の増加などから、日本経済が昨年秋以降の足踏み状態を脱したことを再確認するものとなった。1-3月期が高成長となったことにより、実質GDPは東日本大震災前(2010年10-12月期)の水準を上回った。
- 4-6月期を展望すると、1-3月期の高成長を牽引した民間消費はその反動もあり伸びが大きく鈍化するとみられるが、復旧・復興関連を中心として住宅投資、設備投資、公的固定資本形成が増加することに加え、輸出も緩やかながら回復を続けることが見込まれる。現時点では年率2%前後のプラス成長を予想している。
(2012年05月17日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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