- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米国経済見通し~改善持続も、雇用回復の遅れもあり力強さに欠ける展開
- 米国経済では10-12月期の成長率が前期比年率5.9%と2四半期連続のプラス成長なり、戦後最長のリセッションを抜け出し、改善方向への歩みを進めた。
- ただし、10-12月期成長率の過半は在庫投資によるもので、最終需要が低下するなど経済の実態は強いわけではない。GDPの7割を占める消費の本格回復には、雇用の改善や家計のバランスシート調整進行等が必要であり、なお、時間を要すると思われる。
- 設備投資は堅調な伸び(同6.5%)を見せたものの、建設需要の不振や低水準の設備稼働率からみて、当面、これまで手控えられていた更新投資が中心となろう。消費や設備投資主導による力強く持続的な成長への復帰は、来年にずれ込む可能性が強い。
- 米政府は雇用重視の姿勢を強め、景気対策に注力しよう。FRBも当面は現行金利政策を維持すると見られ、現状では出口戦略の議論が注目を集めている。
- 以上により、2010年の成長率は2.8%、2011年も2.8%の成長率が見込まれる。
(2010年03月12日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
研究・専門分野
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【米国経済見通し~改善持続も、雇用回復の遅れもあり力強さに欠ける展開】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国経済見通し~改善持続も、雇用回復の遅れもあり力強さに欠ける展開のレポート Topへ