- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- 1月BOE金融政策委員会:2月のインフレ報告を控え、現状を維持
■見出し
・2月の新たな「インフレ報告」を前に、現状維持を決定
・景気下げ止まり、金融環境好転も、出口戦略への慎重な対応は欠かせず
・2月のMPCは政策金利の据え置きは全員一致も、資産買い入れでは票が割れる見込み
■introduction
イングランド銀行(BOE)は6~7日に開催した金融政策委員会(MPC)で、政策金利の0.5%での据え置きと11月に2000億ポンドに増枠した中長期国債等の資産買い取り(量的緩和)の継続を決めた。「次回の政策変更は2月」がコンセンサスとなっていたため、今回の現状維持の決定は事前の段階から確実視されていた。
景気及び金融システムの状況は一時期に比べて改善、大規模な量的緩和の弊害も警戒されるが、バランス・シート調整の圧力は大きいため、「出口戦略」には慎重な対応が求められる。2月3~4日に開催される次回MPCでは、資産買い取り枠の「小幅な増枠」と「停止」で票決が割れそうだが、停止を決める可能性が高いと思われる。
(2010年01月08日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
伊藤 さゆりのレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/09/18 | 欧州経済見通し-景況感の回復に乏しく、成長は緩慢 | 伊藤 さゆり | Weekly エコノミスト・レター |
2024/09/06 | 14年振りの英労働党政権-短かったハネムーン期間 | 伊藤 さゆり | 基礎研マンスリー |
2024/07/31 | 右傾化した欧州議会-極右伸長の政策への影響は限定的だが | 伊藤 さゆり | Weekly エコノミスト・レター |
2024/07/11 | EUの対中国デリスキングの行方-2024年欧州議会選挙を越えて | 伊藤 さゆり | ニッセイ基礎研所報 |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月25日
金融システム、特に保険と年金基金のリスクと脆弱性に対する助言等の公表(欧州 2024秋)-EIOPA等の合同報告書の紹介 -
2024年10月25日
米労働市場の緩やかな減速が継続-景気が堅調を維持する中、失業率の大幅上昇は回避へ -
2024年10月25日
副業・兼業で広がるキャリア戦略~会社視点の働き方改革から生き方改革へ~ -
2024年10月24日
24年9月末時点の経過措置適用企業の進捗状況~経過措置の適用は2025年3月から順次終了~ -
2024年10月23日
円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【1月BOE金融政策委員会:2月のインフレ報告を控え、現状を維持】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
1月BOE金融政策委員会:2月のインフレ報告を控え、現状を維持のレポート Topへ