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ばらつきが拡大した民間機関の経済見通し~ゲタが左右する09年度の成長率
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
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- 2008年10-12月期のGDP1次速報を受けて民間調査機関が発表した経済見通しによれば、実質GDP成長率の予測値(平均)は2008年度が前年比▲2.9%、2009年度が前年比▲4.0%と2年連続の大幅マイナス成長となり、昨年12月時点から2008年度が約2%、2009年度が約3%の大幅下方修正となった。2010年度は平均で1.0%と小幅なプラス成長が予想されている。
- 今回の経済見通しの特徴のひとつは、2009年度の実質GDP成長率見通しのばらつきが大きかったことだが、2009年度入り後の成長のパスに大きな差はなく、見方が大きく分かれたのは2009年1-3月期の見通しである。1-3月期のばらつきが大きいため、2008年度から2009年度へのゲタ(発射台)のばらつきも大きくなり、このことが各機関の2009年度の成長率見通しの差につながっている。
- また、2009年度見通しの下方修正のほとんどが、2008年10-12月期実績、2009年1-3月期の予測が大きく下振れしたことにより、2009年度のゲタが大幅に下方修正されたことによって説明できる。
- 1-3月期の成長率は今回の見通しから大きく乖離することも十分に考えられる。1-3月期の結果次第では、2009年度の成長率見通しが再び大幅に修正される可能性があるだろう。
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