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2007年08月31日
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- 設備投資の先行指標とされる機械受注の低迷が続く一方、設備投資は堅調を維持しており、両者の動きが大きく乖離している。
- 最近の機械受注の低迷は、それまで急増していた受注に生産が追いつかず、受注残高が過度に積み上がったため、機械メーカーが新規の受注を手控えていたことも影響していると考えられる。
- 新規受注が落ち込む中でも、機械メーカーは豊富な手持ち注文の生産を行うことにより、販売の堅調は維持された。このことが、機械受注の低迷と設備投資の堅調が並存してきた大きな理由だろう。
- しかし、ここにきて機械販売も減少し始めている。2006年後半以降の機械受注の低迷は、通常よりも遅れる形で機械投資の低迷となって表れてくる可能性がある。
- 建設投資が引き続き設備投資を下支えすることは見込まれるものの、設備投資の7割弱を占める機械投資が低迷することにより、設備投資は今後減速に向かう可能性が高いだろう。
(2007年08月31日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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