- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―
超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―
中村 亮一
このレポートの関連カテゴリ
■要旨
50年、60年といった超長期の金利がどのような水準になっているのかということについて、一般の人は気にすることはないと思うが、生命保険会社は終身保険等の超長期の保険商品を販売しているため、将来的にこれらの契約から収入される保険料や支払われる保険金等のキャッシュフローを現時点まで割り引いて、現在価値を求めることによって、適正な責任準備金評価を行うために、超長期の金利水準の設定が重要になってくる。
ところが、一般的に市場で得られる一定の流動性がある信頼度の高い金利は、20年、30年といった期間までに限定されるため、これらを超える期間の金利については、限られた市場金利も参考にしながら、何らかの考え方に基づいて設定していく必要がある。
一般的に、このように既知のデータに基づいてそのデータの範囲の外側で予想される数値を求める手法を「補外法(Extrapolation method)」と呼んでいるが、それにはいくつかの手法が存在する。
このレターでは、超長期の金利を補外する手法の1つとして代表的なUFR(終局フォワードレート)を使用する手法について、その概要を説明するとともに、EU(欧州連合)におけるソルベンシーIIを含む具体的な使用例及びUFRを巡る最近の議論の状況等について紹介する。
このレポートの関連カテゴリ
中村 亮一
研究・専門分野
(2015年07月13日「基礎研レター」)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月28日
“ガソリン補助金”について改めて考える~メリデメは?トリガー条項との差は? -
2024年03月28日
健康無関心層へのアプローチ -
2024年03月28日
中国経済:景気指標の総点検(2024年春季号) -
2024年03月28日
高齢者就業への期待と課題(中国) -
2024年03月28日
中国における結婚前の財産分与から見た価値観の変化
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―のレポート Topへ