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- 「保険」という用語の起源-「うけあい」から「ほけん」へ
2017年01月19日
■要旨
わが国にはじめて保険制度を本格的に紹介したのは、福沢諭吉『西洋旅案内』(1867年)で 、同書では、「災難請合の事 イシュアランス」として、相互扶助制度としての保険の効用が詳細に示されている。
江戸時代から明治の初めまでは保険という用語は使用されておらず、「請合」(読み方はうけあい)という用語が使用されていた。
一方、19世紀後半の中国においてドイツ人宣教師が著した英華字典で、insuranceに保険という訳語が取り入れられ、この中国での訳語から明治初年に「保険」という用語がわが国に初めて見られるようになった。
次第に「保険」(読み方はうけあい)とされるようになり、さらに読み方も「保険」(ほけん)となったものである。
こうした保険という用語の起源を紹介することとしたい。
■目次
1――はじめに
2――中国での保険という用語
1|中国古典での使用例
2|ロプシャイト英華辞典での使用例
3――わが国での保険という用語
1|保険という用語の初出(1869年)
2|うけあいからほけんへ
4――おわりに
わが国にはじめて保険制度を本格的に紹介したのは、福沢諭吉『西洋旅案内』(1867年)で 、同書では、「災難請合の事 イシュアランス」として、相互扶助制度としての保険の効用が詳細に示されている。
江戸時代から明治の初めまでは保険という用語は使用されておらず、「請合」(読み方はうけあい)という用語が使用されていた。
一方、19世紀後半の中国においてドイツ人宣教師が著した英華字典で、insuranceに保険という訳語が取り入れられ、この中国での訳語から明治初年に「保険」という用語がわが国に初めて見られるようになった。
次第に「保険」(読み方はうけあい)とされるようになり、さらに読み方も「保険」(ほけん)となったものである。
こうした保険という用語の起源を紹介することとしたい。
■目次
1――はじめに
2――中国での保険という用語
1|中国古典での使用例
2|ロプシャイト英華辞典での使用例
3――わが国での保険という用語
1|保険という用語の初出(1869年)
2|うけあいからほけんへ
4――おわりに
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