- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- 6月マネー統計~投資信託が過去最大のマイナスに
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・貸出動向:9ヵ月連続の前年比プラス
・マネタリーベース:プラス幅を拡大、過去3番目の高水準
・マネーストック:投資信託が過去最大のマイナスに
■introduction
日銀が発表した6月の貸出・資金吸収動向等によると、銀行総貸出(平残)の前年比伸び率は0.8%と前月(同0.4%)から伸び率が拡大した。業態別で見ると、地銀が前年比2.3%増(前月は同2.1%増)、都銀等が同0.7%減(前月は1.3%減)と、依然として都銀はマイナス圏ながら今回マイナス幅がかなり縮小した。盛り上がりは欠くものの銀行貸出は緩やかな増加基調にあり、従来同様、「電力会社向け融資」、「M&A資金」、「復興関連需要」の3本柱が寄与しているとみられる(図表1~5)。
なお、7月2日に公表された日銀短観6月調査における企業の12年度設備投資計画は、前年比4.5%増と近年まれに見る明確なプラス、かつ3月調査からの上方修正幅も大きめとなった。これまで長らく抑制されてきた反動などが反映された可能性がある。あくまでも計画ベースではあるが、計画が実行に移されれば資金需要が喚起され貸出の本格回復要因ともなり得るだけに、動向が注目される(図表6)。
(2012年07月10日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/08/12 | 貸出・マネタリー統計(25年7月)~銀行貸出が連月で急増、定期預金も増勢を拡大中 | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
2025/08/04 | 長期金利1.6%到達は通過点か?~今後の金利見通し | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/07/23 | 参院選・日米関税合意を受けて円相場はどう動く?~マーケット・カルテ8月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
2025/07/09 | 貸出・マネタリー統計(25年6月)~銀行貸出の伸びが回復、マネタリーベースは前年割れが定着 | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年08月18日
2025・2026年度経済見通し(25年8月) -
2025年08月15日
マレーシア経済:25年4-6月期の成長率は前年同期比+4.4%~堅調な内需に支えられて横ばいの成長に -
2025年08月15日
グローバル株式市場動向(2025年7月)-米国と日欧の関税大枠合意により安心感が広がる -
2025年08月15日
生成AIを金融リスク分析の視点から読み解いてみる-なぜ人間によるファクトチェックが必要なのか -
2025年08月15日
QE速報:2025年4-6月期の実質GDPは前期比0.3%(年率1.0%)-トランプ関税下でも輸出が増加し、プラス成長を確保
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【6月マネー統計~投資信託が過去最大のマイナスに】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
6月マネー統計~投資信託が過去最大のマイナスにのレポート Topへ