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金融市場の動き(1月号)~今年の株式相場を2009年の株価反発から占う
経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志
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- (昨年の株価は2割下落) 日本株は割安感があると言われ続けながら、結局昨年は2割弱の下落で終わった。今年の相場が反発するかを考える上では09年の大幅反発が参考になる。当時は世界的な実体経済の回復と金融不安の払拭、米金融緩和が揃って上昇材料となった。これを2012年に当てはめると厳しい状況が予想される。実体経済では財政政策の余地が小さい中で欧州に加え新興国も減速局面に入っているうえ、欧州金融不安払拭については今後も調整の難航が予想される。このような環境下で大幅な円安による株高も考えにくい。春以降に見込まれる復興需要本格化がプラス材料だが、それ以前に欧州は難局を迎えるだけに、日本株は目先に大きな正念場を迎えることになるだろう。
- (日米欧金融政策) 12月の金融政策は、日米が維持、ユーロ圏が2ヶ月連続となる利下げ実施となった。各中銀とも下振れリスクに対する強い警戒姿勢を崩しておらず、今後も緩和的スタンスを継続するだろう。なお、FRBは今後の政策金利予想を公表することを決定、1月会合分から実施される見通し。
- (金融市場の動き) 12月の金融市場では、欧州債務問題に対する警戒感が高まり、長期金利が低下、株価も低迷が続いた。為替ではユーロが下落する中、ともにリスク逃避先通貨の位置付けにある円とドルでは膠着感が強まった。年明け後も欧州不安は根強く、今後もリスク回避色が長引きそうだ。
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