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日銀短観(9月調査)予測~大企業製造業の業況判断D.I.は8ポイント改善の9
経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志
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- 9月調査・日銀短観では、大企業製造業の足元の業況判断D.I.が6期連続の改善となるが、改善ペースは前回に比べ鈍化しそうだ。製造業では、政策の下支えもあって改善となるが、輸出や生産の足踏み感を反映し、改善幅は縮小する。非製造業はこれまで回復が遅れていたところに製造業からの波及もあって改善するものの、デフレなど経営環境が依然厳しく、水準・改善幅ともに製造業を下回ると予想する。
- 2010年度の設備投資計画は前年度比1.4%増と前回調査の0.5%増からわずかに上方修正されると予想する。企業収益の改善による投資余力の回復と、例年9月調査は中小企業を中心に上方修正されやすいという統計上のクセがその理由である。ただし、先行きの不透明感などから、伸びは小幅に留まるだろう。
- 前回と比べると企業経営を取り巻く不透明感が明らかに増している。財政危機下の欧州に加え、米国経済の減速感が顕著になり、急速な円高とともに企業マインドへの逆風となっている。これまで景気を下支えしてきたエコカー補助金も終了したため、製造業を中心に先行きに対してかなり悲観的な見方が強まるとみられる。悲観がどこまで色濃く出てくるかが注目される。想定為替レートがどこまで円高方向に修正されるかも今回の大きなテーマになる。
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