- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 09年7-9月期資金循環統計:個人金融資産は前年比で8期連続のマイナス、前期比では微減
■見出し
・個人金融資産残高(09年7-9月期末): 前期比微減、株価低迷が重しに
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: 安全性重視の姿勢は揺るがず
■introduction
09年7-9月期末の個人金融資産残高は、4-6月期末から3兆円減の1439兆円となった。前年同期比では▲11兆円(▲0.7%)とマイナス幅は縮小したが、8四半期連続のマイナスが続いている(図表1)。
4-6月期は株価の回復による時価の増加が個人金融資産の増加に寄与したが、7-9月期は株価が低迷したため(9月末TOPIXは6月末比▲2%)、時価変動の影響が僅かながらマイナスとなった(図表3)。
フローベースでは、従来、賞与の最大支給月にあたる6,12月を含まない7-9月期には現預金が流出超過から金融資産への資金流入が進まない傾向があり、今回も2兆円の流出超過となった(図表4)。フローの内訳を見ると、これまで同様定期性預金(2.4兆円)への流入が進む一方で、投資信託(1.2兆円)、事業債(0.4兆円)など、一部にリスク資産への回帰の動きもみられる。
(2009年12月17日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
![](https://www.nli-research.co.jp/files/topics/82_ext_01_0.jpeg?v=1697424457)
03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/07/22 | 介入・米利下げ観測で円安一服、いよいよ円高が進む?~マーケット・カルテ8月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
2024/07/16 | 貸出・マネタリー統計(24年6月)~都銀の貸出が記録的な伸びに、日銀の資金供給量は前年割れが視野に | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
2024/07/05 | 止まらない円安、反転の条件は? | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
2024/07/01 | 日銀短観(6月調査)~景況感は小動きだが消費関連に弱さも、企業の物価見通しは上振れ | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【09年7-9月期資金循環統計:個人金融資産は前年比で8期連続のマイナス、前期比では微減】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
09年7-9月期資金循環統計:個人金融資産は前年比で8期連続のマイナス、前期比では微減のレポート Topへ