- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- 8月マネー動向:貸出の伸び率縮小は止まらず、11ヶ月ぶりの1%台へ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・貸出動向: 伸び率は11ヶ月ぶりの1%台へ
・マネタリーベース: 12ヶ月連続の前年比プラス
・マネーストック: マネーの伸びは拡大、安全資産への資金流入が続く
■introduction
日銀の貸出・資金吸収動向等によると、8月の銀行総貸出(平残)の伸び率は前年比1.9%と8ヶ月連続で伸び率が縮小し、2008年9月以来11ヶ月ぶりの1%台となった。景気低迷に伴って資金需要が低迷しているほか、CP・社債市場の機能が回復しており、貸出需要が頭打ちになってきているようだ。業態別ではリーマン・ショック以降に貸出が急増した都銀の低下が引き続き顕著である。(図表1~3)
一方、中小企業向け貸出については長期にわたり前年比マイナス圏での推移が続いている。中小企業の資金繰りは依然厳しいとみられ、倒産件数の増加に歯止めがかかっていない。政府による信用保証制度の保証債務残高は積み上がっており、ストックベースの下支え効果は確認できるが、フローベースの新規保証承諾額は足元伸び悩んでいる。景気低迷が長期化する中、中小企業では苦境が続いているとみられ、動向が注目される。(図表4~6)
(2009年09月08日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2025/10/22 | 高市新政権が発足、円相場の行方を考える~マーケット・カルテ11月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
| 2025/10/14 | 貸出・マネタリー統計(25年9月)~銀行貸出の伸びが4年半ぶりの4%台に、定期預金等はバブル期以来の高い伸びを記録 | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
| 2025/10/06 | 円安が続く背景を改めて点検する~円相場の行方は? | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
| 2025/10/01 | 日銀短観(9月調査)~トランプ関税の影響は依然限定的、利上げ路線をサポートするも、決め手にはならず | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年11月04日
今週のレポート・コラムまとめ【10/28-10/31発行分】 -
2025年10月31日
交流を広げるだけでは届かない-関係人口・二地域居住に求められる「心の安全・安心」と今後の道筋 -
2025年10月31日
ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定 -
2025年10月31日
2025年7-9月期の実質GDP~前期比▲0.7%(年率▲2.7%)を予測~ -
2025年10月31日
保険型投資商品の特徴を理解すること(欧州)-欧州保険協会の解説文書
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【8月マネー動向:貸出の伸び率縮小は止まらず、11ヶ月ぶりの1%台へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
8月マネー動向:貸出の伸び率縮小は止まらず、11ヶ月ぶりの1%台へのレポート Topへ










