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- 米7-9月期GDPは年率▲0.3%~個人消費が28年ぶりの落ち込み
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■見出し
・7-9月期実質GDP(速報値)は前期比年率▲0.3%の減少に:7-9月期GDPの概要
・特徴的な個人消費マイナスの大きさ:GDP低下の背景等
■introduction
米商務省が10月30日に発表した7-9月期実質GDP(速報値)は、▲0.3%(前期比年率:以下も同じ)と前期(同2.8%)から減少に転じた。市場予想は同▲0.5%だった。実質GDPのマイナスは昨年10-12月期(同▲0.2%)以来、マイナス幅では2001年7-9月期(同▲1.4%)以来約8年ぶりのこととなる(図表-1)。
今回のGDPを押し下げた主因は、個人消費が同▲3.1%と大幅なマイナスに落ち込んだためであるが、個人消費がマイナスとなることはまれであり、過去を遡ると1991年10-12月期(同▲0.3%)以来となり、また、マイナス幅の大きさでは1980年4-6月期(同▲8.6%)以来約28年ぶりの落ち込みとなる。なお、寄与度では▲2.25%だった。
個人消費以外の需要項目では、設備投資が前期比年率▲1.0%と約2年ぶりのマイナスとなり、住宅投資が同▲19.1%と11四半期連続のマイナスを続けた。
一方、実質GDPを下支えしたのが、政府支出(寄与度1.15%)、純輸出(同1.13%)、在庫投資(同0.56%)等である。ただし、純輸出については輸出の伸びが同5.9%と前期(同12.3%)から急低下しており、さらに、輸入については、減速幅が同▲1.9%(前期は同▲7.3%)と縮小したため、前期の寄与度(同2.93%)から大幅な減少となっている(図表-2参照)。
(2008年10月31日「経済・金融フラッシュ」)
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土肥原 晋
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