- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米国経済動向~スタグフレーション懸念を強める展開に
2008年05月23日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
- 1-3月期実質GDPは前期比年率0.6%(速報値)とプラスを維持した。ただし在庫投資の下支え要因が大きく、在庫・純輸出を除いた国内最終販売が16年ぶりにマイナスとなるなど実態は景気後退に近いものと言えよう。
- 足元では原油価格の高騰が進み、スタグフレーションへの懸念が強まっている。半面、サブプライム問題の影響を受けた住宅市場や、原油価格高騰の影響が強い自動車を除くと、景気停滞の中にも底堅さが窺われ、下半期については、リファンド(減税還付金)の実施や利下げ効果で景気持ち直しが期待されている。ただし、減税要因は一時的であり、その後の景気失速を懸念する見方は根強い。
- FRBは、成長見通しを大幅に下方修正、4月FOMCで0.25%の利下げを実施した。半面、インフレ見通しは上方修正し、原油価格高騰等によるインフレ圧力の高まりを想定するなど、今後はよりインフレ面に配慮した金融政策への移行が思料される。次回FOMC(6/24・25)に向け、物価指標への注目度が高まろう。
(2008年05月23日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
| 2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
| 2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
| 2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年11月04日
今週のレポート・コラムまとめ【10/28-10/31発行分】 -
2025年10月31日
交流を広げるだけでは届かない-関係人口・二地域居住に求められる「心の安全・安心」と今後の道筋 -
2025年10月31日
ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定 -
2025年10月31日
2025年7-9月期の実質GDP~前期比▲0.7%(年率▲2.7%)を予測~ -
2025年10月31日
保険型投資商品の特徴を理解すること(欧州)-欧州保険協会の解説文書
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【米国経済動向~スタグフレーション懸念を強める展開に】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国経済動向~スタグフレーション懸念を強める展開にのレポート Topへ











