- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 堅調持続の米雇用、6月は13.2万人増へ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・4・5月雇用者増は合計7.5万人の上方修正に
・賃金上昇率は伸びが低下
・景気の底堅さを再確認
■introduction
米国労働省が7月6日に発表した6月雇用統計では、非農業事業部門の雇用者増が前月比+13.2万人と市場予想の+12.5万人を上回った (図表1)。
また、4月の増加が8万人増から12.2万人増へ、5月の増加が15.7万人増から19.0万人増へと合計7.5万人増の上方修正が行われたため、5月統計発表時との比較では、6月増加分と併せて20.7万人の増加となる。このため、2007年4-6月の月平均雇用増は+14.8万人となり(1-3月期は14.3万人増)、3四半期ぶりに増加に転じた。ただし、2006年の同+18.9万人、2005年の同+21.2万人との比較では、なお減速が目立つ状況であることに変わりはなく、最近の景気鈍化が雇用にも反映された形と言えよう。
今回の増加要因を業種別に見ると、製造業では前月比▲1.8万人と12ヵ月連続で減少を見せる中、サービス部門が同+13.5万人(前月は+19.9万人)と全体の増加を牽引する構造が続いている。サービス業の中では、教育・ヘルスケア等で+5.9万人(うちヘルスケアで+3.0万人)、飲食店+3.5万人等の増加が大きかった半面、人材派遣(Employment services)は▲2.7万人と減少が続いた。なお、州・地方政府は前月比+4.1万人と教育関係を中心に比較的大きな増加となった。
一方、6月の失業率は4.5%と4月以来の横這いの動きが続いており、昨年9月以来4.4%~4.6%の狭いレンジの中での上下の動きとなっている。また、週平均の労働時間(民間)は33.9時間と前月33.8時間から増加を見せた。
(2007年07月09日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
土肥原 晋のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2014/04/07 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | 基礎研マンスリー |
2014/03/05 | 徐々に高まる成長ステージ、2015年本格回復を視野に | 土肥原 晋 | ニッセイ年金ストラテジー |
2014/02/25 | 金融危機5周年、米経済に変革の兆し-シェールガス革命が復興の鍵に | 土肥原 晋 | ニッセイ景況アンケート |
2014/02/21 | 寒波の影響色濃い米経済~金融政策はガイダンス変更に注目 | 土肥原 晋 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年06月20日
トランプ関税をオプションで考える-影響と対応のヒントを探る -
2025年06月20日
英国金融政策(6月MPC公表)-金利据え置きで従来の利下げペースを維持 -
2025年06月20日
保険会社の人工知能(AI)ガバナンスに向けた意見(欧州)-欧州保険協会の回答書より -
2025年06月20日
消費者物価(全国25年5月)-コアCPIは食料中心に上昇率拡大も、夏場には3%割れへ -
2025年06月19日
緊迫化する中東情勢、ドル円への影響は?~マーケット・カルテ7月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【堅調持続の米雇用、6月は13.2万人増へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
堅調持続の米雇用、6月は13.2万人増へのレポート Topへ