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過去と比べて所得格差が拡大しているのは、元来格差が大きい高齢者世帯の割合が高まるという意味での高齢化による効果が大きい。
同時に、年齢階層別に見た所得格差はそれぞれ異なった変化をしており、特に、若年層における格差は拡大している。
また、金融資産保有における格差も拡大している。これは高齢化による影響を受けたものではなく、全ての年齢階層において、金融資産を持たない世帯が急増したことを反映している。
この傾向が顕著な若年世帯においては、所得格差が資産格差に直結しやすく、格差が固定化する可能性もある。
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石川 達哉
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