2001年04月20日

海外経済動向/最近の英国経済とユーロ参加への動き

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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<海外経済動向>

  1. 米国経済は年末にかけて急減速しリセッション入りも濃厚との見方が強まったが、その後予想外に堅調な経済指標も見られ踊り場的様相を呈している。
  2. ユーロ圏の景気は相対的に堅調ながら、景況感は悪化している。欧州中央銀行(ECB)は11日の定例理事会で中期的な物価安定を優先し政策金利を据え置いた。

<トピックス:最近の英国経済とユーロ参加への動き>

  1. 英国の景気も米国経済の減速、株価調整の影響と口蹄疫の広がりから翳りつつあり、2001年の経済成長率は2000年の3.0%から2.3%への減速が見込まれる。
  2. 総選挙で労働党勝利の場合、2年以内にユーロ参加の是非を問う国民投票が実施される見込み。ポンドの割高化、ユーロ圏との経済収斂の未達成、世論の慎重姿勢などから、英国のユーロ参加の行方は不透明な状況にある。

(2001年04月20日「Weekly エコノミスト・レター」)

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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