2018年11月26日

EIOPAが非流動性負債に関する方法論の検討に関するフィードバックを要求-LTG措置の検討をスタート-

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■要旨

ソルベンシーIIの枠組みについては、2021年までに見直される予定になっているが、その中でLTG(長期保証)措置の見直しについては、最も大きなテーマとなる。これに向けては、EIOPA(欧州保険年金監督局)は毎年LTG措置の適用に関する実態調査を行い、12月に前年の結果を報告している。この内容に関して、例えば2017年の概要については、保険年金フォーカス「EUソルベンシーIIにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(1)-EIOPAの2017報告書の概要報告-」等の5本のレポートで報告している。

今回、EIOPAは、LTG措置の検討のための基礎として、保険会社が長期の負債と資産をどのように管理しているかについて、欧州委員会の2020年のソルベンシーIIの見直しへの暫定的なステップとしてのフィードバックを求めるために、10月29日に「非流動性負債に関する方法論の検討に関するフィードバック要求(Request for Feedback on Methodological Considerations regarding Illiquid Liabilities)」(以下、「フィードバック要求」という)を公表した。

今回のレポートでは、その概要を報告する。

■目次

1―はじめに
2―今回のフィードバック要求が目指すもの
  1|今回のフィードバック要求の背景
  2|評価対象となるテーマの概要
  3|今後の進め方等
3―今回のフィードバック要求の具体的内容について
  1|今回のフィードバック要求の目次
  2|保険負債の非流動性の分析
  3|フィードバック要求の具体例
4―まとめ
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中村 亮一

研究・専門分野

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レポート紹介

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