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- 消費者物価(全国11年11月)~コアCPI上昇率は小幅なマイナスが続く公算
■見出し
・コアCPI上昇率は2ヵ月連続のマイナス
・コアCPI上昇率は小幅なマイナスが続く見込み
■introduction
総務省が12月28日に公表した消費者物価指数によると、11年11月の消費者物価(全国、生鮮食品を除く総合、以下コアCPI)は前年比▲0.2%となり、下落率は前月から0.1ポイント拡大した。事前の市場予想(QUICK集計:▲0.2%、当社予想も▲0.2%)通りの結果であった。
食料(酒類除く)及びエネルギーを除く総合は前年比▲1.1%(10月:同▲1.0%)、総合は▲0.5%(10月:同▲0.2%)となった。
コアCPIの内訳をみると、灯油(10月:前年比13.9%→11月:同13.6%)、ガソリン(10月:前年比8.0%→11月:同7.7%)の上昇幅は若干縮小したが、電気代(10月:前年比4.8%→11月:同5.9%)、ガス代(10月:前年比3.8%→11月:同4.8%)の上昇幅が拡大したため、エネルギー全体の上昇率は10月の前年比6.1%から同6.7%へと拡大した。
また、10月に2年3ヵ月ぶりに上昇に転じた食料品(生鮮食品を除く)は前年比0.2%(10月:同0.2%)と2ヵ月連続で上昇した。
一方、外国パック旅行の上昇幅縮小(10月:前年比14.9%→11月:同7.1%)などから教養娯楽の下落幅が拡大した(10月:前年比▲3.2%→11月:同▲4.1%)ことが、コアCPIを押し下げた。
コアCPI上昇率のうち、エネルギーによる寄与が0.54%(10月は0.50%)、食料品(生鮮食品を除く)が0.04%(10月は0.04%)、その他が▲0.79%(10月は▲0.65%)であった。
(2011年12月28日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1836
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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