2010年09月01日

人口減少下の国勢調査

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

9月下旬から、国勢調査の調査票が配布される。前回(2005 年)の調査では、前々回(2000年)と比べた人口増加率が+0.7%にとどまり、過去最低を記録した。その後の人口動態によれば、2008年以降は人口の微減が続いている模様であり、5年ぶりの基礎調査として今回の結果が注目される。
その一方で、近年は国勢調査の精度に対して懸念の声が出ていた。オートロック・マンションの増加や、情報流出・詐欺への警戒などから、協力を得られないケースが増えたためだ。そこで今回は、郵送提出や全件封入、モデル地域(東京都)でのインターネット回答などが実施される予定で、調査精度の改善が期待されている。
少子高齢化や人口減少は、これまで幾度となく政策議論のお題目となってきたが、真の現実として捉えられていなかった感がある。来年2月に公表される予定の速報や10 月の確報が、日本の現実を精確に映し出し、国民の実感や真剣な議論のきっかけになることを期待したい。

(2010年09月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)

このレポートの関連カテゴリ

Xでシェアする Facebookでシェアする

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【人口減少下の国勢調査】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

人口減少下の国勢調査のレポート Topへ