- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 鉱工業生産07年12月~1-3月期は急減速の可能性
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・10-12月期の生産指数は3四半期連続の上昇
・1-3月期の急減速は不可避か
■introduction
経済産業省が1月30日に公表した鉱工業指数によると、07年12月の鉱工業生産指数は前月比1.4%と2ヵ月ぶりの上昇となったが、前月時点の予測指数の伸び(前月比4.0%)、事前の市場予想(ロイター集計:前月比2.0%、当社予想も2.0%)を下回った。出荷指数は、前月比1.6%と2ヵ月ぶりの上昇、在庫指数は前月比▲0.5%と5ヵ月ぶりの低下となった。
12月の生産を業種別に見ると、在庫調整が終了したと見られる電子部品・デバイスが前月比0.9%、輸出の堅調が続く輸送機械が同0.8%となるなど、速報段階で公表される16業種中、13業種が前月比で上昇となった。
10-12月期の生産は前期比1.3%となり、7-9月期の同2.2%に比べれば減速したものの、引き続き高めの伸びとなった。輸送機械が前期比6.5%、電子部品・デバイスが同4.0%の高い伸びとなり、10-12月期の生産指数をそれぞれ1.0%、0.7%押し上げた。
一方、建築基準法改正に伴う建築着工の落ち込みの影響から、業種別には窯業・土石が前期比▲4.0%、財別には建設財が同▲2.6%と大きく落ち込んだ。
(2008年01月30日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/21 | 消費者物価(全国25年2月)-コアCPI上昇率は当面3%前後で推移する見通し | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/19 | 貿易統計25年2月-関税引き上げ前の駆け込みもあり、貿易収支(季節調整値)が黒字に | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/11 | 2024~2026年度経済見通し-24年10-12月期GDP2次速報後改定 | 斎藤 太郎 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/03/07 | 可処分所得を下押しする家計負担の増加-インフレ下で求められるブラケットクリープへの対応 | 斎藤 太郎 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年03月26日
語られる空き家、照らされる人生-物語がもたらす価値の連鎖- -
2025年03月26日
決済デジタル化は経済成長につながったのか-デジタル決済がもたらす新たな競争環境と需要創出への道筋 -
2025年03月26日
インバウンド市場の現状と展望~コスパ重視の旅行トレンドを背景に高まる日本の観光競争力 -
2025年03月25日
ますます拡大する日本の死亡保障不足-「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」より- -
2025年03月25日
米国で広がる“出社義務化”の動きと日本企業の針路~人的資本経営の視点から~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【鉱工業生産07年12月~1-3月期は急減速の可能性】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
鉱工業生産07年12月~1-3月期は急減速の可能性のレポート Topへ