- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経営・ビジネス >
- 企業経営・産業政策 >
- 法人企業統計07年4-6月期~設備投資が17期ぶりの減少、4-6月期はほぼゼロ成長へ
■見出し
・企業収益は好調維持
・設備投資は17四半期ぶりの減少
・4-6月期はほぼゼロ成長へ
■introduction
財務省が9月3日に公表した法人企業統計によると、07年4-6月期の全産業の経常利益は前年比12.0%(1-3月期:同7.4%)となった。売上高は前年比3.3%となり、1-3月期の6.3%から鈍化したが、売上高経常利益率の改善幅が拡大したため、経常利益は3四半期ぶりに前年比二桁の高い伸びとなった。売上高経常利益率は、全産業ベースで4.5%となり、前年よりも0.3ポイント改善した。製造業が0.6ポイント、非製造が0.3ポイントの改善であった。
経常利益を業種別に見ると、製造業は1-3月期の前年比7.2%から同17.3%へと増益率が大きく拡大した。1-3月期に減益となっていた電気機械が前年比38.4%(1-3月期:同▲28.8%)、情報通信機械が前年比4.1%(1-3月期:同▲11.4%)、輸送機械が前年比26.5%(1-3月期:同▲12.4%)といずれも増益に転じた。
非製造業は、1-3月期の前年比7.6%から同8.0%へと増益率が若干高まった。原材料費高騰に伴うコスト増が続く電気が前年比▲40.8%と3四半期連続の減益となり、不動産(前年比▲28.0%)、情報通信(前年比▲21.7%)も前年比二桁の減益となったが、2四半期連続で減益となっていた卸売・小売業が前年比35.6%(1-3月期:同▲2.1%)と増益に転じたこと、建設業が前年比599.9%の大幅増益となったことなどが全体を押し上げた。
(2007年09月03日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1836
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/01/09 | 「財源がない」は本当か-「103万円の壁」引き上げを巡って | 斎藤 太郎 | 基礎研マンスリー |
2025/01/09 | 2024~2026年度経済見通し | 斎藤 太郎 | 基礎研マンスリー |
2024/12/27 | 鉱工業生産24年11月-10-12月期は2四半期ぶりの増産となるが、持ち直しのペースは緩やか | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2024/12/27 | 雇用関連統計24年11月-女性を中心に就業者の増加が続く | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2025年01月14日
15パズルの確率-ランダムに設定したパズルが解ける確率は? -
2025年01月14日
基礎年金の給付調整の早期終了などは政府での検討に持ち越し~年金改革ウォッチ2025年1月号 -
2025年01月14日
米雇用統計(24年12月)-非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回ったほか、失業率が横這い予想に反して低下 -
2025年01月14日
価値ある空き家を掘り起こす-空き家活用事例の調査より- -
2025年01月14日
今週のレポート・コラムまとめ【1/7-1/10発行分】
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【法人企業統計07年4-6月期~設備投資が17期ぶりの減少、4-6月期はほぼゼロ成長へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
法人企業統計07年4-6月期~設備投資が17期ぶりの減少、4-6月期はほぼゼロ成長へのレポート Topへ