- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- スタイル管理には副作用も
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
わが国でも、スタイル・インデクスをベンチマークに使って、運用機関のパフォーマンスを管理しようという動きがようやく広がりつつある。バリュー・グロース、大型・小型というスタイルで運用機関を管理すると、確かにパフォーマンスの市場全体からの乖離を抑えつつ、各運用機関の得意分野で超過リターンを確保するというゴールに近づくことができるように思われる。
しかし、スタイル・インデクスによる管理には問題もある。運用機関の取るリスクは、割安度/成長性と企業規模の2つだけではなく、業種やモメンタムなどさまざまである。つまり、運用機関が得意な投資戦略も、この2つの分類だけでは語れない。無理矢理にスタイル・ボックスの1マスの中に閉じこめて、スタイル・インデクスとの乖離を管理すると、運用機関の長所を減殺してしまう恐れがある。それくらいなら、株式市場全体を、運用機関のベンチマークとした方が良いだろう。
スタイル・インデクスを用いれば、ポートフォリオのリスク管理を一歩前進させることができる。とはいえ、それはあくまでも簡便法であり、盲信すると、副作用を招きかねない。
(2005年05月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年06月27日
銀行と保険の気候関連リスク管理の強化にむけた取り組み(英国)-PRAの協議文書より。 -
2025年06月27日
資金循環統計(25年1-3月期)~個人金融資産は2195兆円と伸びが大きく鈍化、家計のリスク資産投資は加速 -
2025年06月27日
雇用関連統計25年5月-新規求人倍率は3年6ヵ月ぶりの低水準も、労働市場全体の需給を反映せず -
2025年06月27日
米減税の実現で無保険者急増の可能性-減税・歳出法案(OBBBA)成立で無保険者が今後10年で1,090万人増加する見込み -
2025年06月27日
中国「親ガチャ」就活?-2億円預金で大手企業インターン
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【スタイル管理には副作用も】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
スタイル管理には副作用ものレポート Topへ