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2005年02月04日
<今月の日銀ウォッチ>
- 輸出の鈍化、生産の低迷といった実体経済の足踏み状態が明らかとなっている。日銀の金融政策は足元の景況感を下方修正しながらも、先行き回復維持のシナリオを取っている。
- しかし、10月展望レポートで示した2005年度CPIの前年比プラス見通しは、4月の展望では大勢見通しがマイナスとなる見込み。このような中では、当座預金残高の引き下げは困難であろう。逆に夏場にかけて景気後退が鮮明になるにつれて、出口への議論は消え、追加緩和へ軸足がシフトすると予想する。
<金融・為替市場の動き>
- ここにきて、投資家の債券買い意欲が強まってきた模様だが、10年金利が一時1.3%を割り込むなど、債券市場全体の割高感はむしろ高まっていると思われ、一段の金利低下に対しては、逆張り的発想で臨むべきであろう。
- G7をきっかけに大幅なドルの切り下げが実施されるシナリオは想定できないが、一方で米金利先高期待のみでドルが持続的に上昇する可能性も期待できず、引き続きドルの上値が限られる中、円、ユーロの上昇余地が試される展開が続こう。
(2005年02月04日「Weekly エコノミスト・レター」)
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熊谷 潤一

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