- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 強気相場の時こそリバランスを
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
4割以上の株価上昇により、年金基金は3年続いたマイナスの利回りからようやく解放された。日本経済は「失われた10年」をようやく脱したのかもしれない。だとすれば、株式のリスクプレミアムも本来想定していた、2%~3%の領域に戻ったはずである。
しかし、だからといって、今年度の株式市場が特に高いリターンをあげられる保証はない。思い出すのは2000年度のことである。当時は通信や電機株を中心に、ネットバブルの株価でも、まだまだ上がると考えて、それ以前に作った政策アセット・ミックスより高くなった株式への資産配分を放っておいた。そうした年金基金が、その後の株価急落で苦労したのは記憶に新しい。
株価が永遠に下落しつづけることがないのと同じく、上昇しつづけることもない。この転換点を予測できればよいが、戦術的資産配分のプロであっても、そのタイミングをきちんと図るのは難しい。そうであれば、年金基金関係者が今なすべきことは、自身の相場観を捨て、株価の上昇・下落どちらもありうるという心構えから、政策アセット・ミックスの配分に資産をリバランスしておくことではないだろうか。
(2004年05月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月09日
下落時の分配金の是非~2025年4月の投信動向~ -
2025年05月09日
グローバル株式市場動向(2025年4月)-トランプ関税への各国の対応が注目される -
2025年05月09日
英国金融政策(5月MPC公表)-トランプ関税が利下げを後押し -
2025年05月09日
官民連携「EVカーシェア」の現状-GXと地方創生の交差点で進むモビリティ変革の芽 -
2025年05月09日
ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【強気相場の時こそリバランスを】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
強気相場の時こそリバランスをのレポート Topへ